内容に不備が無いようにざっと見直して送信ボタンを押す。
深夜から明け方近く。足で一押し、椅子のキャスターを回しながら腰を伸ばす。
この時間はとても静かで、人間のにおいもしない。耳の奥にさざ波を聴くほどに静かで。
そんな空っぽの空間も酷使していた頭のせいでパレードの騒音が流れる。
がやがやと群れ、拍打ちのシンバルにうるさいトランペッ、トの、
ガンガンと頭痛が助長されてはっと目を開く。一瞬おちかけていたようだ。
そんなに時間は経っておらず、深夜から明け方近く。
クマがのさばっているだろう目元を揉み、俺は席を立った。